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緑青のはなし

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 春から夏の終わりまで頻繁に作っている若葉のオブジェ。ご存知の方も多いかもしれませんが、この色は着色ではなく緑青を吹かせています。そう、お寺の屋根が緑青色になってる、アレです。緑青は毒と言われてきましたが、1980年代に日本銅センターが緑青に毒性が無いことを発表しています。摂取したりするとお腹を壊す場合がありますが、僕の緑青作品を触っても死に至るようなことは無いのでご安心を。


さて、この緑青ですが、どうやって吹かせるのか…。


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 これが僕が作っている緑青液「Super Rock Show」です。←ロックな感じの名前の方がテンション上がるので!
基本にしている薬品は塩化アンモニウムです。薬局で注文すると取り寄せてくれます。これを水に溶かすのですが、塩化アンモニウムの量が多いほどに緑青の色は青よりになる傾向があります。更に僕の調合は塩とみりん少々を混ぜ合わせます。緑色に近づけたかったら、大根おろしや玉ねぎおろしを少々混ぜ合わせます。最初は透明ですが、何度も使っているうちに緑青色になります。

このスーパーロックショー液を塗ることで緑青が発生するのですが、乾いては塗ってという具合に何度も繰り返します。緑青は気温と紫外線と二酸化炭素に反応して吹いてきます。なので、液を使う前にストローで緑青液にブクブクと息を吹き込み、塗った後はストーブの近くに置いたり、窓際などに置いて光を当ててあげるとより効果的です。緑青が定着するのは夏であれば10日間、冬であれば16~18日間ほどです。その間、何度も液を塗って乾かして…を繰り返すのです。

緑青はまるで生き物のようで、気温や湿度に反応して増殖していきます。梅雨の時期にはモリモリと育ち潤いが出ます。冬の乾燥した時期は白っぽくカサカサになります。この変化も緑青の楽しみの一つでしょうね。

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 コチラ、Super Rock Show 液のスプレータイプ。看板や表札など、広い範囲に緑青を吹かせるときに使います。対象物から少し離して、フワッと霧のように付着させてあげると効果的!←通販ではありません(^^;


何気なく見ていた緑青作品は、意外に手間の掛かるものなのでした…。


日が暮れるのが早くなりましたね。芸術の秋を楽しみましょう♪
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by studiofumine | 2016-10-12 19:00 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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