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Fumi's Diary

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カブと老猫

カブを止めているのは青空駐車場。周辺には野良猫がいっぱいいる。いつも目の不自由そうな老猫がカブの椅子に座って日向ぼっこをしていて、僕が乗ろうとして近くまで行っても退く様子はなく、手の届く距離まで近づいて、さぁ、乗るから悪いけど降りておくれ…と目を見て話しかけると迷惑そうに退いてくれる。

彼は時々怪我をしていることがあって、あちこちの傷から血がにじんでることもあった。きっと縄張り争いでもしたのだろう。猫の世界はシビアだから…。

真夏の直射日光があたる時以外は、彼はいつも気持ちよさそうに目を細めてカブの椅子に座っている。椅子は爪があたって破け、雨が降るとビショビショに染みてしまうんだけど、どうせ彼が毎日座るんだからと思って、穴が開いたまま新調せずにお尻を濡らして乗ってた。

凍り付く真冬の夜には、僕が車で帰ってくるとボンネットに飛び乗ってきて暖を取ってた。まだ僕が車から降りてないのにね。よっぽど寒かったんだろう。僕はいつも「お待たせ…」と声をかけて車を降りた。


そんな彼が姿を消したのは今年の1月頃…。


それからすぐにスギ花粉の時期が来てカブに乗らなくなったけど、カブの前に車を止めてるから、車に乗る度にカブを眺めて彼を思ってた。でも花粉の時期が終わっても彼は戻ってこなかった。きっと何処かで、僕に見えないところで息を引き取ったのだろう…。


先日、カブの椅子を新調した。乗り心地も良いし、何と言っても雨の後にお尻がビショビショにならなくて済むのが良い。彼と入れ替わりで、また新しい子が座りに来るかもね…。そしたらまたビショビショになるのかな…。


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by studiofumine | 2018-05-22 01:53 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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